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  <title>水先案内＊記帳</title>
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  <description>水先案内人同盟の盟員さまたちで作るARIAのまた別の世界。。。</description>
  <lastBuildDate>Sat, 03 Jan 2009 13:51:26 GMT</lastBuildDate>
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    <title>新しい風</title>
    <description>
    <![CDATA[すぅー・・・ドキドキドキ。<br />
ああ、緊張する。私、今日からここで働くんだ・・・！<br />
第一声は大事。落ち着いて、落ち着いて。<br />
<br />
右手に鞄のストラップを握ってふぅっと大きく深呼吸。えいとばかりに左手でドアのノブをつかみ、裏口のドアを開けた。<br />
その途端、ほこっとした湯気が彼女を包み込む。<br />
「おっ、おはようございます、アレイユ・サクリスタです。今日からよろしくお願いします！」<br />
ここ、カフェ・アクアポットで新しく働くことになった少女である。<br />
いつもは後ろで大きく波打っている濃いオレンジ色の髪も今日は束ねて、あちこちはねているクセ毛もピンで押さえてある。<br />
「おはよう」「おはよう！」<br />
ここで働くほかの従業員達はその姿を認めると、緊張で固まってこちこちになっているアレイユのそれとは正反対の、やわらかい笑顔で挨拶を返してきた。 <br />
<br />
三角屋根の１階建て。カフェだけではなく同時に水先案内店も営んでおり、観光客が持つこの街のイメージを形で表すならこれ程似つかわしい建物もないだろう。柱や壁は明るい木目をそのまま生かしてあるが白を基調とし、アクセントカラーには社色であるターコイズアクアが使われている。ネオ・ヴェネツィアを映した様なその青とも緑ともつかない深みのある色。それは従業員の制服にもあしらわれており、見る者に清涼感すら与えるのだった。テラスはたっぷりとした水が流れる運河に沿うように配置されており、静かに落ち着けるカフェだった。<br />
店内のいたるところにグリーンが飾られ、ガラス窓から入ってくる明るい陽光を受けて瑞々しく若葉をしげらせている。若葉の影はオーナーがどこからか集めてくる趣味の良いオブジェの上に落ち、より一層その存在感を引き出していた。<br />
店構えは決して大きくないが、その内外観の美しさと、働いている従業員の接客態度の良さでしばしば雑誌にも特集されるようなカフェだった。<br />
もっとも、アレイユは早くから自分の足でここを見つけてお気に入りの場所としていた。その為初めて雑誌に紹介された時には、小さい子どもが大人に秘密基地を見つけられてしまったような、残念で寂しい気分になったものだった。と同時に自分の感覚は間違ってなかったのだと、少しだけ誇らしく思ったのも事実なのだが。 <br />
<br />
しかし、まさかその場所で自分が働けるようになるとは・・・<br />
「ミル～～～！！」<br />
白いふわふわした動物が走ってきたかと思うとアレイユの腕の中に飛び込んだ。<br />
「あ、ミル社長、おはようございます。今日からよろしくお願いしますね」<br />
良く知った顔を見つけて、そこで漸くホッとした。ふわふわした体に従業員達の制服と同じ配色のケープを羽織り、紺色のリボンと小さな耳には赤い飾りもつけている。ミルティは火星猫の子ども。小さいながらも、人の言葉を理解する能力は持っている。握手するようにアレイユは足を握る。『彼女』は水先案内店の方でゴンドラをお見送りする日々を送っており、その愛らしさと人懐っこさで人気を集めていた。 <br />
<br />
「アレイユちゃん、今日からよろしくね。じゃぁ、早速制服に着替えてもらおうかなっ」<br />
そういって案内してくれたのは、全従業員憧れの的である、アユリナ・ミルフィール。<br />
柔らかい物腰とサファイアをまぶしたスノーブルーの髪、瞳はアメジスト。<br />
水先案内店をも営んでいるこの店での唯一のウンディーネ兼ウェイトレスであり、彼女目当てのお客もかなり多い。<br />
「は・・・はいっ！」<br />
<br />
「お仕事は少しずつ覚えていけばいいから。私もみんなもフォローするし。分からないことがあったらなんでも聞いてね」<br />
「ありがとうございます・・・」<br />
ずっと眺めるだけだった憧れの制服を目の前にして改めて誇らしさがこみ上げてきたが、同時に不安でもあった。<br />
（どうしよう・・・やっぱり、あたしに接客なんて出来るのかな）<br />
「大丈夫ッ！」<br />
え、と振り向くとアユリナがにこにこ微笑んでいる。<br />
「アレイユちゃんはこのお店のことを好きになってくれたんでしょ？だったら何も心配要らないわよ。ここのお客さんはみんなアレイユちゃんと同じ。このアクアポットが好きで来て下さってるんだから。<br />
言い換えればお友だちね。お友だち相手ならそんなに緊張することもないでしょ？」<br />
その言葉はアレイユの中に残っていた小さな不安をきれいに吹き飛ばした。<br />
「・・・はいっ！」<br />
<br />
こうして、アクアポットで働く日々が始まった。<br />
<br />
◇ <br />
<br />
アレイユが働き出して一ヶ月。<br />
（今日は仕事、お休みだけどお店に行っちゃおうかな・・・久しぶりにお客として。）<br />
<br />
「あれどうしたの？今日はお休みじゃなかった？」<br />
表入り口から入ってきたアレイユを見て、いつも仕事を教えてくれている蒼乃が声をかけた。<br />
「はい、そうなんですけど、今日はゆっくりお茶を飲みたいなと思って・・・」<br />
「そうなの。じゃあテラスを使う？」<br />
「え、いいんですか？嬉しい！」<br />
<br />
運河からの風にのんびりしながら過ごしていると、このお店に憧れていたころの気持ちが戻ってきた。<br />
<br />
（・・・やっぱりこのお店って素敵だよねぇ・・・）<br />
読んでいた本から少し目を離して改めて店を眺めてみる。<br />
店の前には運河が通り、気候の良い時期には今のように外でお茶を楽しむことも出来る。外でお茶を飲んでいるのと同じ感覚を、ということで大きく取られた窓からはいつもキラキラと輝く太陽の光が降り注ぎ、店内を照らしている。その光の中には小ぶりながらもしっかりとしたパイン素材の丸型テーブル。周りには同じ材質で出来たイスがお互いに邪魔にならないように配置されている。広い店内に数組しか座れないようになっているのは、ここでゆっくりした時間を過ごしてほしいというオーナーのこだわりだ。<br />
使用されている食器類も白とターコイズアクアで統一されており、出されるカフェメニューの色を更に引き立てる。<br />
水先案内に使われるゴンドラさえも店の一部なのではないかと思われるほど白く磨き上げられていて、運河にゆっくりと漂っているのだった。<br />
<br />
（うん、頑張ろう！）<br />
自分が勤めている店に満足してまた本に目を戻した時、カラン、とドアが鳴った。<br />
「あの～、テラスでお茶したいんですけど、大丈夫ですか？」<br />
入ってきたのはロングカーデを羽織り、ショートパンツをはいた明るいピンクの髪をした女の子。<br />
すぐに用意いたします、という声を聞いて安心したように続ける。<br />
「良かったぁ、藍華ちゃん、アリスちゃん、大丈夫だって！」<br />
「へぇいい雰囲気のお店じゃない！さっすが灯里！いつの間に見つけたのよー」<br />
「灯里先輩、でっかいでかしましたです」<br />
<br />
（あれ、この人たちどこかで・・・？）<br />
見覚えがある気はするのだが、どうにも思い出せない。<br />
「えっと、ミルクチョコパフェ３つ下さい」<br />
「はい、かしこまりました」<br />
記憶の糸をたどるアレイユから少し離れた席では、注文を終えた３人のにぎやかな声がしている。<br />
「ちょっと灯里っ、何で勝手に決めるのよ！あたし今日はケーキが食べたかったのにっ」<br />
「えぇぇ～～、だってここのパフェすごくおいしいんだよ～！」<br />
「藍華先輩、ここは案内してくださった灯里先輩の舌を信じましょう」<br />
「後輩ちゃんは食べたい物なかったの？」<br />
「今日は灯里先輩が素敵なお店に連れてってくださるというので、お任せするつもりで来ました」<br />
「ありがとー、アリスちゃん」<br />
「もーっ！しょうがない、食べてあげるわよー」<br />
アレイユは読んでいた本から目を離して３人を見つめていた。<br />
テラスに座って楽しそうにおしゃべりしている様子は普通の女の子だ。特に変わったところもない。<br />
と、ふと頭に浮かんだことがある。それは、３人がゴンドラを漕いでいる風景。<br />
（でも確か、違う会社の人たち・・・だったよね？）<br />
「アレイユちゃん？」<br />
急に声をかけられて思わず振り向くと、そこにはミル社長を抱いているアユリナがいた。<br />
ウンディーネの制服に身を包んでいると『水色の春風』の通り名が表すように、ふわっとした軽やかな雰囲気が増す。<br />
「今日はお休みなのにお店に来てたのね。一緒に座っていい？」<br />
思わず見とれてぼぅっとしていたアレイユは慌てて椅子をずらす。<br />
「あ、はい勿論！　今日のお仕事は終わったんですか？」<br />
「うん、今日は１件だけだったから。ところで・・・あの子達が気になる？」<br />
何の話なのかは分からないが、蒼い髪の女の子が立ち上がって熱弁を振るっているのを、他の２人が慌てて止めている様に見える。<br />
「はい。違う会社なのに、すごく仲がいいウンディーネさん達だなーって・・・」<br />
「ふふ、あの子達ね、ウンディーネ業界じゃちょっと有名なの。いっつも一緒に練習してるのよ。いいよね、お互いに&lt;刺激しあえる仲間って」<br />
「アユリナさんには、そういう人たちはいなかったんですか？」<br />
「そうねぇ、うちは少数だから・・・先輩はいるけど、同期や後輩はいなかったから」<br />
「じゃあいつも先輩と一緒に練習を？」<br />
「そうよ。もちろん、それも楽しかったけど」<br />
「そうなんですか・・・」<br />
ミル社長は２人の話を聞いているのかいないのか、テーブルの上にあったアプリコットクッキーをかじっている。これは店でコーヒーや紅茶をオーダーしたお客へサービスとして付けている物であるが、商品化して欲しいという声も多い。<br />
２人で話をしていると、女の子達の所へミルクチョコパフェが運ばれてきた。<br />
「わぁ、美味しそう～！」<br />
「いただきます」<br />
「ねっ藍華ちゃん、どう、どう？」<br />
「・・・んっ、まぁケーキは次の機会にしておいてあげるわ」<br />
「藍華先輩素直じゃありません。美味しい時は美味しいと素直に言うべきです」<br />
「うーん、このミルクチョコとバニラアイスがうまーく溶け合ってるのがいいよね。水の中から空とか月を見た時みたいに、ふわぁっと輪郭がなくなる感じ・・・」<br />
「恥ずかしいセリフ禁止っ！」<br />
「ええ～～」<br />
「明日は観光案内の練習だからね！灯里も後輩ちゃんもしっかり声出すのよ！」<br />
「藍華ちゃん、折角のオフに美味しいもの食べてるんだから、練習のこと考えるのよそうよ～。ね、アリスちゃん？」<br />
「・・・///」<br />
「ダメよ灯里。もくもくと食べてる後輩ちゃんには話、通じないわよ」<br />
３人の声を聞きながら<br />
「観光案内かぁ、私もいっぱい練習したなぁ・・・」<br />
「え、アユリナさんがですか？」<br />
「もちろん！何事も練習しないと出来るようにならないから」<br />
「私、アユリナさんは始めから何でも出来る人なんだと思ってました。カフェでの接客も丁寧で素早くて、ウンディーネとしても一流で・・・<br />
アユリナさんがゴンドラを漕いでいる姿を見ました。乗っているお客さんはみんな笑顔で、水面にはきれいに波ができて・・・漕ぐ姿だけじゃなく、通った後も素敵でした。」<br />
「ありがとう。でも、私も最初の頃は接客が苦手だったの」<br />
「そんな風には思えないです」<br />
「うん・・・、何度も覚えて繰り返して、また失敗したら練習して。アレイユちゃんも、最初はあんなに緊張してたのに今じゃすっかり上手くなって。一ヶ月でここまでになったんだから、すごいと思うわよ」<br />
「あ、ありがとうございます・・・」<br />
憧れのアユリナに真正面から褒められて、アレイユは思わず顔を赤くしてうつむいてしまった。<br />
「じゃあ、次の練習は・・・ゴンドラかな？」<br />
「え？」<br />
はっと顔を上げるとアユリナがまっすぐこちらを見ている。<br />
「アレイユちゃん、本当はウンディーネになりたいんでしょ？」<br />
「え！いいえ、じゃなくて、あの、その・・・」<br />
あまり慌てたものだから足をテーブルにぶつけた挙句、ティーポットを落としそうになってしまった。<br />
そうなのだ。<br />
アクアポットで働くことを決めたのも、引っ込み思案を矯正するため接客がしたい、というのもあったがそもそもアユリナという『憧れ』がそこにあったからだ。理想のお店で働く、理想の人が。<br />
スクールに通っている間、何度もその姿を運河で見かけた。ある時は大勢のお客を乗せて、ある時は夕暮れの街を一人で・・・<br />
風にそよぐ髪も、優雅な手つきも、良く通る澄んだ声も全てアレイユの頭の中に鮮やかな映像として残っている。<br />
お気に入りのカフェでその姿を見つけた時には、思わず本で顔を隠してその姿を追った。私なんかの顔を知っているはずないのに・・・なんて自分でもおかしくなってしまった。<br />
なのに、アユリナは知っていると言う。<br />
（言ったことあったかな・・・？）<br />
「どうして分かったか、タネ明かししてあげようかっ？？」<br />
アユリナが悪戯っぽく笑っている。何が何だかさっぱり分からないアレイユは、こくこくとうなずいた。<br />
「今日は彼女達、制服着てないのにどうしてウンディーネの卵だって分かったの？」<br />
そう言われて、あっと気付いた。<br />
<br />
「それに、私たちが初めて会った時のことを覚えてる？」<br />
アユリナにそう言われて、おぼろげに思い出したのは。<br />
あれは確か、まだお客としてカフェに来ていた時。<br />
「はい、ミル社長が私の腕に飛び込んで来たのを、アユリナさんが迎えに来て・・・」<br />
憧れのアユリナと初めて話すことができたのだった。<br />
「そう。その時アレイユちゃんはこう言ったの。『この子猫、青い瞳なんですね』って。」<br />
「そんなこと言いましたっけ？ええっと？」<br />
アレイユは思わずそばにいたミル社長を抱き上げて、確認するようにその瞳を覗き込んだ。小さな、だが確かに青い瞳はキラキラとこちらを見つめている。<br />
「私、その時に思ったの。ああ、この子はウンディーネになりたいのかな、って。<br />
ミル社長はまだ子猫だから、人は『小さいんですね』とか、『白くてふわふわですね』とか、そういうことを言うのよ。でもアレイユちゃんは違った。瞳を見てた。水先案内店を営むお店はみんな青い瞳の猫を社長にしてるっていうのを無意識に思い出したのね」<br />
「・・・」<br />
「まぁそれだけじゃないんだけど」<br />
そこでクスッと笑ってミル社長の方を見た。<br />
「ミル社長ってば、ウンディーネスカウトの名人なの！」<br />
「へ？」<br />
「オーナーに聞けば分かるわよっ。うちの会社のウンディーネは、みんなミル社長が選んでるんだから。もともとミル社長は人懐っこいんだけど、何故か初対面で飛びつかれた人、みんなアクアポットのウンディーネになってるんですって」<br />
「じゃあ、アユリナさんも・・・？」<br />
「うん、私もミル社長に、腕に飛び込まれたの。そうやって」<br />
腕の中でミルがこちらをじっと見ている。まだまだ小さい子猫。だが、その子猫が私を選んだというの？ウンディーネとして？<br />
青い宝石のような目がこちらを見ている。そう、一緒にゴンドラを漕いでみようよって。<br />
言葉は違っても、分かりあえる。アレイユの目にじわじわっと涙が浮かんだ。<br />
「ミル社長ーーーー！！！」<br />
「ミルルーーーン！！！」<br />
がばっと抱き合う、まだ卵にさえなっていない未来のウンディーネとふわふわのアクア子猫。<br />
「じゃあ決まりッ！」<br />
そう言って、アユリナは椅子から立ち上がった。にこっと笑って手を差し伸べる。<br />
「改めまして、ようこそアクアポットへ。これからよろしくね、アレイユちゃん」<br />
「・・・はいっ！」<br />
<br />
<br />
<br />
＜了＞<br />
<br />
<br />
<br />
＋後記＋　（続きへ）<br />
<br /><br /><a href="http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%8B/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E9%A2%A8" target="_blank">続き</a>]]>
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    <category>そのほか</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%8B/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E9%A2%A8</link>
    <pubDate>Sat, 03 Jan 2009 13:51:26 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>森田さまより：ｒｉｓｐｏｎｄｅｒｅ［リスポンデレ］</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>春は始まりの季節。様々な新しいがこの季節には始まる。<br />
此処、ネオ・ヴェネツィアにもこの季節は様々な新しいが始まっている&hellip;<br />
　<br />
ＡＲＩＡ小説　ｒｉｓｐｏｎｄｅｒｅ［リスポンデレ］　あゆみ&times;藍華</p>
<p>「よっ！　お兄さん、アクアの生活にはもう慣れた？」<br />
「うん、あゆみちゃんのおかげで少しずつだけど慣れてきたよ」<br />
　姫屋の半人前水先案内人、あゆみ・Ｋ・ジャスミンはトラゲット専門の水先案内人だ。<br />
　トラゲットとはこの街の所々を繋ぐ渡し舟の事で、水先案内人の主な仕事である観光案内とは違い、地域密着型であるトラゲットは、お客様の大半が地元の人だ。<br />
　あゆみと話している青年も普段からトラゲットを利用している。<br />
　この青年は春に地球から越って来たばかりなのだが、最初はアクアでの新生活に戸惑いを感じていた。しかしトラゲットを利用し始め、あゆみと知り合う事で、今ではアクアの生活にも慣れてきたところだ。<br />
「あゆみ、それじゃあ留守番よろしくね」<br />
「あゆみちゃん、行って来ますね」<br />
「おう！　いってらっしゃい」<br />
　青年を始め、複数の人を乗せたトラゲットがあゆみを残し動き始める。トラゲットを漕いでいるのはオレンジ・ぷらねっとのアトラと杏。<br />
　トラゲットはゴントラとは違い、漕ぎ手が二人いる。アトラと杏の三人でトラゲットを運営しているあゆみは、今回偶々漕ぎ手ではなく、接客・お留守番役なのだった。<br />
「もうすっかり夏かぁ&hellip;」<br />
　あゆみがそう呟き、見つめた空の上には太陽が強く輝いていた。あまりの強さに思わず、顔に手を充ててしまう程だ。<br />
　ネオ・ヴェネツィアの季節は春から夏へと移り変わっていた。<br />
　春は始まりの季節。様々な人が様々な思いを抱き、新しい事を始めるのだが全てにおいて共通する事がある。それは『初々しい』という事。<br />
　新しい始まりには初々しさを感じる。だから、春は初々しい季節でもある。<br />
　そして季節は移り、時が経つとその初々しさはそれぞれ別の何かへと変わって行く。<br />
そう、先程の青年のように&hellip;<br />
　あゆみはトラゲットという仕事柄、そんな変化に触れる機会が多い。<br />
毎日同じようにトラゲットを利用するお客様でも、何かしらの変化がある。それは人が常に変わって行く生きもので、生きていく上で当たり前の事だからだ。<br />
（トラゲットの仕事を離れるのは、ちょっと考えられないかな）<br />
　あゆみもそんな変化に感化され、何か新しい事を始めようとするが現状に差ほど不満を感じない事もあり、深くは考えないのだった。しかし、そんな彼女にもちょっと季節外れの新しいが始まろうとしていた&hellip;</p>
<p>「あゆみさん、トラゲットもう行っちゃいました？」<br />
「おう！　後１０分位したら戻って来るぞ、藍華お嬢」<br />
「そうですか&hellip;」<br />
「にゃぁ～」<br />
トラゲットに乗り遅れ、落胆するのはあゆみと同じ姫屋の水先案内人、藍華・Ｓ・グランチェスタと彼女に抱き抱えられている姫屋の社長猫、ヒメ・Ｍ・グランチェスタだ。<br />
　藍華はあゆみの言葉を聞くとトラゲットが戻って来るのを待つ事にするのだが、何故かその姿は乗り遅れたから落胆しているだけでなく、明らかに落ち込んでいるようだった。しかし、そんな藍華の心境よりもあゆみは真っ先に気付いた事がある、それは&hellip;<br />
「藍華お嬢、一人前になったんだ！　おめでとうさん」<br />
「あっ、ありがとうございます&hellip;」<br />
あゆみは藍華の手を見るなり、手袋が無い事に気付き、一人前に昇格した藍華を祝福した。だが、どこか藍華の表情は浮かばれない。そんな藍華を見て、あゆみはようやく藍華が落ち込んでいる事に気付くのだった。<br />
「何かあった？　元気ないじゃん！」<br />
　あゆみは藍華にその理由を尋ねる。すると藍華は、「この運河の先に何があるか分かりますか？」と言い、向こう岸に指を指した。<br />
「何がって、サンタ・ルチア駅だろう？」<br />
　あゆみ達のトラゲットは、この場所から向こう岸にあるサンタ・ルチア駅を結んでいる。今日一日この場所にいるあゆみはそう答えるが、藍華の答えは違っていた。<br />
「今度、姫屋の支店がサンタ・ルチア駅の近くに新規開店するんです。それで、一人前になった私がそこの支店長になる事になって&hellip;」<br />
「で、早速下見という訳か」<br />
　藍華の答えはあゆみ自身初耳で、さすがに驚きは隠せない。しかし、落ち込んでいる理由にはならない事にすぐ気付く。何故なら、藍華が言っている事はあゆみから見ても、明らかに嬉しい事だからだ。<br />
「じゃあ、何で落ち込んでいるんだ？」<br />
　あゆみは再び藍華に尋ねる。すると藍華はもの悲しそうな表情で理由を述べ始めた。<br />
「変わるのが怖いんです。今という&hellip;大切な時間が変わってしまうのが怖いんです」<br />
　そう答える藍華の目には涙が滲んでいた。<br />
　藍華が言っている『大切な時間』とは灯里やアリスとの時間の事を指す。<br />
　一人前を目指し、お互いに切磋琢磨して来た三人は、これまでたくさんの時間を共有して来た。楽しい事・嬉しい事&hellip;それは一言では語れない程に。いつしか藍華にとって、三人での時間はとても大切なものになっていた。<br />
　そして一人前、ましてや支店長になれば、今まで通りに三人での時間を共有出来ない。そう思うと悲しくなり、時間が変わるのが怖くなってしまうのだった。<br />
　滲んでいた藍華の涙はやがて溢れ始める。だが、あゆみの次の一言がすぐにその涙を止める事になる。<br />
「トラゲットって、二人漕ぎだろう」<br />
　あゆみは突然、突拍子のない事を言い始めた。当然藍華は涙を止め、目を丸くし、状況が飲み込めないといった状態だが、あゆみは気にせず話を続ける。<br />
「互いに信頼してないと漕ぐ事すら出来ないんだよね&hellip;いや、信頼するだけじゃ駄目か、互いにその信頼に応えないと」<br />
　そして、真剣な眼差しであゆみは藍華に伝えたい事を言う。<br />
「藍華お嬢はこれから支店長として、姫屋の社員の信頼に応えないといけないし、社員達には藍華お嬢の信頼に応えて貰わないといけない。これって大変な事だよな、とても落ち込んでいる暇何ってないじゃん！　藍華お嬢！」<br />
　あゆみの言葉に藍華はトラゲットを漕いでいる時の事を思い出す。<br />
　前で漕いでいる時はトラゲットの方向を、後ろで漕いでいる時はそれを支える。あゆみのいうとおり、互いに信頼し、互いに応えないとトラゲットは漕ぐ事すら出来ない。<br />
それはトラゲットだけでなく、支店長になった藍華とこれから藍華の下で働く事になる姫屋の社員にも当てはまる。<br />
　会社というのは一人では成り立たない。様々な人達がいて、初めて成り立つ事が出来る。その人達を繋ぐのは信頼。そして信頼は応えなければ意味を成さない。でも、それが成り立てば、トラゲットが前に進むように、会社はもっとたくさんの人の信頼に応える事が出来る。それはきっと、たくさんの人を幸せにするきっかけになるのだろう&hellip;<br />
「もう大丈夫です！　私は変わる事を怖れません」<br />
　藍華は変わる事を怖れるのを止めた。<br />
トラゲットが向こう岸から戻ってくる。そのトラゲットは藍華を素敵な未来へと運ぶ渡し舟。そして、トラゲットを漕ぐのは&hellip;<br />
「おっ！　トラゲットが戻って来たな。次は私も漕ぎ手だから、チャチャと送ってやるな」<br />
　あゆみは藍華に満面の笑みでそう告げる。そんなあゆみに藍華はある頼み事をする。<br />
「あゆみさん、私と一緒に支店に来て下さい。私はあゆみさんの信頼に応えますから、あゆみさんも私の信頼に応えて下さい」<br />
　藍華の誠意ある頼みにあゆみは断る理由などなく、「おう！　まかしとけ」と二つ返事で了承した。<br />
（初々しいな&hellip;）<br />
　あゆみは新しい事を始めた人達に感じたように、自分自身に初々しさを感じた。<br />
あゆみの新しいが始まる。それは支店での新生活。この初々しさが何に変わるかはまだ分からない。でも、今は時間が変わって行く事を素直に受け入れるのだった。<br />
「にゃぁ～」<br />
そんな二人を見つめるヒメ社長の遙かなる蒼には、きっと姫屋の新たな時代が移っているに違いない。<br />
<br />
（完）</p><br /><a href="http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E5%A7%AB%E5%B1%8B%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/%E6%A3%AE%E7%94%B0%E3%81%95%E3%81%BE%E3%82%88%E3%82%8A%EF%BC%9A%EF%BD%92%EF%BD%89%EF%BD%93%EF%BD%90%EF%BD%8F%EF%BD%8E%EF%BD%84%EF%BD%85%EF%BD%92%EF%BD%85%EF%BC%BB%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC%EF%BC%BD" target="_blank">More</a>]]>
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    <category>姫屋メイン</category>
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    <pubDate>Sat, 24 May 2008 05:26:23 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>ARIAindiその3（森田）</title>
    <description>
    <![CDATA[「ゴンドラ出まーす！」<br />　藍華を乗せるとアイは再びゴンドラを漕ぎ始めた。<br />
<br /><br />（初々しいなぁ…）<br />
<br /><br />　一人前の二人からすれば、アイの動作には指摘する所が多いが、それ以上に新人水先案内人の初々しさに心が踊るのだった。<br />
<br /><br />　それは自分達の新人時代を思い出すのと同時に、その初々しさがより良いものに変わって欲しいという期待からでもある。<br />
<br /><br />（アイちゃんにも早く出来ると良いなぁ）<br />
<br /><br />　藍華の顔を笑顔で見つめるなり、灯里は先程の問題の答えを、頭の中で述べ始めた。<br />
<br /><br />　灯里が今日の地位を築いたのは彼女自身の才能も去ることながら、周りの人とのつながりが大きい。<br />
<br /><br />　一人前への昇格試験の時に灯里を支えてくれたのは藍華とオレンジ・ぷらねっとのアリス・キャロルとの合同練習‥三人で共に歩んで来た時間だった。<br />
<br /><br />　それはとても大切で愛しく。何より、二人はかけがえのない『友達』なのだ。<br />
<br /><br />　アイにもそんなつながりを築いて欲しいと願う灯里だが、先程の逆漕ぎの時とは違い、差ほど不安感を感じてはいなかった。<br />
<br /><br /><br />
<br /><a href="http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/ariaindi%E3%81%9D%E3%81%AE3%EF%BC%88%E6%A3%AE%E7%94%B0%EF%BC%89" target="_blank">次へ</a>]]>
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    <category>未選択</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/ariaindi%E3%81%9D%E3%81%AE3%EF%BC%88%E6%A3%AE%E7%94%B0%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Sun, 18 May 2008 01:01:12 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>９９頭の牛を持つ男と１頭の牛を持つ男（タッチョ）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>「それじゃあ、行ってくるわね。灯里ちゃん」<br />
<br />
「はい、いってらっしゃいアリシアさん。がんばってくださいね」<br />
<br />
今日はゴンドラ協会の会合。アリシアは会場であるカフェ・フローリアンに入っていった。<br />
<br />
その後姿を見届けると、灯里はオープンテラスに腰を下ろした。<br />
<br />
春が終わり、夏にちょっと片足を入れたようなこの時期はサンマルコ広場に吹き抜ける風がとても心地よい。<br />
<br />
カフェ・フローリアンといえばもちろんカフェラテ。少しするとウェイターがカフェラテを灯里の前に運んできた。<br />
<br />
「わーいい香り、ありがとうございます」<br />
<br />
ウェイターはニコッと笑い一礼して席を離れていった。早速カップを手に取り、口に運ぶ。<br />
<br />
カフェラテの香りが口一杯に広がり、まったりモードが灯里を支配していく。<br />
<br />
「はぁ～アリシアさんすごいなぁ、なんでもできて・・・・」<br />
<br />
「ミス・フローレンスがどうかしたのですか、幸せの達人さん？」<br />
<br />
声をかけてきたのは、サンマルコ広場の達人ことカフェ･フローリアンの店長だった。<br />
<br />
「ご一緒させてもらってもよろしいかな？」<br />
<br />
「はひっ！もちろんです！！」<br />
<br />
店長はありがとう、と言って灯里の正面に腰を下ろした。<br />
<br />
お互い、自ら会話を始めようとはせず、この静寂を楽しんでいるようにも見える。<br />
<br />
長い静寂を破ったのは、店長だった。<br />
<br />
「そういえば、灯里さん。ミス・フローレンスがどうかしたのですか？」<br />
<br />
さっき灯里がふと声に出した、アリシアに対しての憧れの言葉についてだった。<br />
<br />
そのことですか、と、小さく、そしてちょっぴり寂しげに笑った。<br />
<br />
「アリシアさんは、ゴンドラを操れば当代随一ですし、ガイドもカンツォーネも上手だし、美人で大人っぽくて、なんでもできて、本当にすごいなぁ～って思いまして。私もアリシアさんみたいになんでもできればいいのに、なんて考えてました」<br />
<br />
一気に言い終えた灯里は、アリシアみたいになりたいという希望と、でも、やっぱり自分では無理だ、というあきらめの気持ちが混ざり合った、何とも複雑な笑みを浮かべている。<br />
<br />
その表情を見て、店長はゆっくりと口を開いた。<br />
<br />
「灯里さん、一つお話をしてもいいよろしいかな？」<br />
<br />
何のお話なんだろう？と不思議に思いながらうなずいた。<br />
<br />
店長は、目を閉じると、ゆっくりとした口調で話し始めた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
昔、インドに仲のいい二人の男が村で暮らしていました。<br />
<br />
１人の男は気が弱く、村から出て行く気はありません。<br />
<br />
もう一人の男は、気が強く、町へ出て大金持ちになりたいと思っていました。<br />
<br />
２人は１８歳になりました。気の強い男は、町へと飛び出しました。<br />
<br />
町の男は、お金を稼ごうとたくさん働きましたが、お金はなかなか貯まりません。<br />
<br />
そこで、町の男は危険な仕事をたくさん引き受け、とうとう９９頭の牛を持つまでになりました。<br />
<br />
町の男は、９９等ではキリが悪いと考え、もう一頭どうしても欲しくなりました。<br />
<br />
でも、もう一頭買うためにお金を使ってしまうのはもったいないと、いろいろと考えました。<br />
<br />
そこで、町の男は思いつきます。村に残った友人は一頭牛を持っています。その牛を奪ってやろうと考えました。<br />
<br />
町の男は、さも、町で失敗したかのような服装をして村の男を尋ねました。<br />
<br />
「どうしたんだい、その格好は。きみは町で成功したんじゃなかったのか？」<br />
<br />
「ああ、一時はな。でも、悪い奴にだまされてこの様さ」<br />
<br />
村の男は心優しいので、どうしたら町の男がやり直すことができるのかを尋ねました。<br />
<br />
「そんな、君に迷惑を掛けるために来たんじゃないんだ。でも、牛一頭あればやり直せるんだが・・・」<br />
<br />
村の男は悩みました。ここで牛を手放せば、妻と子供の生活が苦しくなる。<br />
<br />
そんな時、村の男は妻に呼ばれた。<br />
<br />
「あなた何を迷っているの、私たちのことを気にしているんでしょう？そんなことより今は、親友を助ける方が大切でしょ。大丈夫、３年もすれば、またｍ牛一頭くらい買えるわよ！」<br />
<br />
村の男は、妻に泣きながら感謝し、町の男に牛を渡しました。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「実は、灯里さん、このお話はここで終わりなんです」<br />
<br />
「えぇ！ここで終わりなんですか？<br />
<br />
「そんなんです、でも最後にはこんな言葉がつくんです『町の男と村の男どちらが幸せですか？』と。<br />
<br />
あっけにとられる、灯里を見て笑う店長。<br />
<br />
「この男は、１００頭揃えることができましたが、少しすると１５０頭１００頭と欲求が高くなっていくんです。欲求をかなえるだけの人生って幸せでしょうか。灯里さん、なぜ私がこんな話しをしたと思いますか？」<br />
<br />
手にあごを乗せるお決まりのポーズで答えを探る灯里ではあったが、いくら考えても答えは浮かんでこなかった。<br />
<br />
「すいません、どうしても分かりません」<br />
<br />
「灯里さん。あなたは、ミス・フローレンスのいい部分を欲しがったでしょう？例えば、その全てを身につけたとしましょう。おそらく、現状に不満を覚え、さらに長けた能力を欲するはずです」<br />
<br />
そこまで言うと店長はまっすぐ灯里に視線を向ける。<br />
<br />
「あなたは、ミス･フローレンスにはない素晴らしいものをたくさん持っています。灯里さんらしい、灯里さんにしかなることのできない素敵な水先案内人になればいいんじゃないですか？」<br />
<br />
店長は、カフェラテの入ったカップを持つと、ウィンクを一つして言った。<br />
<br />
「でも、今日は、サンマルコ広場でカフェラテを飲んでいるこの時間だけで十分幸せではありませんか。どうです、幸せの達人さん？」<br />
<br />
灯里の顔には、もう不安や迷いはない。自分らしい、自分にしかなれない最高の水先案内人になるという目標ができたのだから。<br />
<br />
「はい！私たちは今、世界で一番の幸せ者です」<br />
<br />
そう言った灯里の視線の先には、どこまでも続くアクアマリン色の空が広がっていた。</p>]]>
    </description>
    <category>そのほか</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%8B/%EF%BC%99%EF%BC%99%E9%A0%AD%E3%81%AE%E7%89%9B%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E7%94%B7%E3%81%A8%EF%BC%91%E9%A0%AD%E3%81%AE%E7%89%9B%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E7%94%B7%EF%BC%88%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A7%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 14 May 2008 13:54:42 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ARIAindiその2（森田）</title>
    <description>
    <![CDATA[「ぷいにゅ～！」 <br />
「あっ！　アリア社長、もうそんな時間ですか？」 <br />
　アリア・カンパニーの社長猫事、アリア社長の知らせにより、灯里は指導の中断を余儀なくされる。 <br />
「アイちゃん！　私、ゴンドラ協会の会合に行って来るから&hellip;」 <br />
　言葉の後に、「自主練しててね」と付け加えようととしたが灯里は言うを止めた。 <br />
（アイちゃん淋しそう&hellip;？） <br />
　指導の中断を伝えたアイの表情はどこか淋しいものだった。 <br />
　それもその筈、まだアクアに来て日が浅いアイにとって、灯里無しでは全てが心細い。況してや、そんなアイに自主練をしろとは酷な事だ。 <br />
（‥そうだ！） <br />
　そして悩んだ末、灯里が出した答えは&hellip; <br />
<br />
「あのー、灯里さん、いきなり水路に出て大丈夫でしょうか？」 <br />
　ネオ・ウ゛ェネツィアの街内を行く黒い一隻のゴンドラ。 <br />
　漕ぎ手のアイは偉く緊張している。そんなアイに対して灯里は、「頑張ってね」と声を掛けるのだった。 <br />
　灯里はアイにゴンドラ協会の会合がある、カフェ・フロリアンまで送ってもらっている最中だ。それが、灯里が出した答えだった。 <br /><br /><a href="http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/ariaindi%E3%81%9D%E3%81%AE2%EF%BC%88%E6%A3%AE%E7%94%B0%EF%BC%89" target="_blank">次へ</a>]]>
    </description>
    <category>アリアカンパニーメイン</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/ariaindi%E3%81%9D%E3%81%AE2%EF%BC%88%E6%A3%AE%E7%94%B0%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 07 May 2008 09:12:47 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">undineunion.blog.shinobi.jp://entry/5</guid>
  </item>
    <item>
    <title>ARIAindiその1（森田）</title>
    <description>
    <![CDATA[「ちょっと嬉しいだけだよ」 <br />
　先輩の思いも寄らない一言に赤面してしまったのはアリア・カンパニーの見習い水先案内人・アイ <br />
　アイは先日、アリア・カンパニーに入社したばかりで、地球出身という事もあり、アクアでの新しい生活に様々な思いを抱いている。 <br />
　そしてそれはアイだけではない。 <br />
　彼女の先輩で、アリア・カンパニーの一人前水先案内人・水無　灯里 <br />
　灯里もまた、アイとの新しい生活に様々な思いを抱いていた。 <br />
　先程言った言葉も、そんな思いから来る心からの気持ちなのだ。 <br />
（アリシアさんもこんな感じだったのかな&hellip;） <br />
　灯里は今の自分の心境に、かつての先輩の姿を思い描いた。 <br />
「ちょっと嬉しいだけよ」 <br />
　そう言うのは灯里の先輩、アリシア・フローレンス <br />
　アリシアもまた、灯里の入社時に、同じ状況で同じ事を言っていたのだ。 <br />
　その事を思い出した灯里は、先輩という立場になった事で、当時、アリシアが感じた事が分かる事に嬉しさを覚えるのだった。<br /><a href="http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/ariaindi%E3%81%9D%E3%81%AE1%EF%BC%88%E6%A3%AE%E7%94%B0%EF%BC%89" target="_blank">次へ</a>]]>
    </description>
    <category>アリアカンパニーメイン</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/ariaindi%E3%81%9D%E3%81%AE1%EF%BC%88%E6%A3%AE%E7%94%B0%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Sun, 04 May 2008 12:53:18 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">undineunion.blog.shinobi.jp://entry/3</guid>
  </item>
    <item>
    <title>つくってみました。</title>
    <description>
    <![CDATA[小説や小ネタをかきやすいかな、と思い試しにブログを借りてみました！<br />
忍者ツールは初めてです＾＾<br />
<br />
なかなか思うようなテンプレがなくて難しいですね；<br />
時間があれば自分でつくってみたいですー。<br />
<br />
さて、４月からこのブログを本同盟に設置することになりました。<br />
<br />
小説書きさん、小話を思いついた！という方は是非♪<br />
<br />
投稿をされたい方は、お手数ですが当同盟のメールよりお問い合わせください。<br />
パスワードを確認いたします。<br />
<br />
ではでは、皆様よろしくです～。<br />
<br />
ためしに絵もくっつけてみました。。。<br />
<a target="_blank" href="//undineunion.blog.shinobi.jp/File/arisia.png"><img alt="arisia.png" align="left" border="0" src="//undineunion.blog.shinobi.jp/Img/1208009374/" /></a>]]>
    </description>
    <category>はじめに（投稿されたい方はこちらを）</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%AB%EF%BC%88%E6%8A%95%E7%A8%BF%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%84%E6%96%B9%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E3%82%92%EF%BC%89/%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82</link>
    <pubDate>Sat, 12 Apr 2008 14:06:26 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">undineunion.blog.shinobi.jp://entry/1</guid>
  </item>
    <item>
    <title>snowy morning</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>「アリア社長、どこですかー？」<br />
<br />
まるでそこに空気の壁があるのではないかと思うくらいの緩慢な動作で、そっとドアを開けた。<br />
たまに勢いよく開けると、運悪くそこでアリア社長が寄りかかって惰眠を貪っているのに直撃してしまうことがあったためだった。今日は幸い、社長はそこにはいなかった。<br />
ただ、いつもと違って今は当の社長を探しているわけだから、灯里にとってはそれほど「幸い」なことでもないのかもしれない。<br />
「こんな寒い日に、何処に行っちゃったんでしょう？」<br />
開かれたドアに導かれるように、灯里はそっと足を外に踏み出した。<br />
そっと踏み出したのはおまじないでも縁起担ぎでもなく、その踏み出す先に白銀の絨毯が敷かれていたからで。<br />
――足跡をつけるのは、ちょっともったいない。<br />
そんな幼心からくる気持ちだった。<br />
アリアカンパニーは海を土台に建てられたものであるから、雪が多く降り積もることはない。<br />
それでも、見渡す足場という足場が粉砂糖のように散りばめられて、幻想的な白い世界を作り上げていた。<br />
「こんな景色は、もう地球では見れないなぁ&hellip;」<br />
誰かが意図したわけでもなく――もし意図した者がいるとすれば神様くらいだろうけれど――規則正しいわけでもなく、たとえ別の日に同じ量の雪が降ろうと、今灯里が見ている世界とまったく同じ景色は作れない。<br />
――だからこれは一期一会の世界。<br />
<br />
灯里はさらにもう一歩を踏み出した。<br />
「わぁ&hellip;」<br />
そのこそばゆい感覚が面白くて、さらにもう一歩。<br />
そして感覚を空けてもう一歩&hellip;そうこうしていくうちに不規則な足跡が白銀のカンバスに残されていく。<br />
一歩踏み出しては振り返り、そしてまた跳ねる様に足を出しては振り返るを繰り返した。<br />
「あははっ」<br />
雪の上だというのに、灯里はいつしかスキップしていた。<br />
<br />
――&hellip;。<br />
たのしいなぁ――。<br />
<br />
――&hellip;&hellip;「あいたっ」<br />
<br />
案の定、なれない足元に掬われて前のめりに転んでしまった。<br />
「あたたた&hellip;雪はやっぱり危ない&hellip;ってあれ、アリア社長？」<br />
体を起こすと白銀のカンバスの上に少し具合の違う白いもの。足元の雪が原因ではなく、実際に灯里を躓かせたのはこの白い猫――アリア社長だったらしい。<br />
「すみませんっ、大丈夫ですか！？」<br />
「ぷいにゅっ」<br />
見るとアリア社長は雪にまみれていた。もともと白いからわかりづらい。<br />
慌ててアリア社長の体を起こしてみたが、その体に隠れていた後方に気づいた灯里は思わず微笑んだ。<br />
「アリア社長も、わたしとおんなじですね」<br />
反対方向から、小さくてかわいらしい猫の足跡。スタンプのようにくっきりと、そして不規則に並んでいる。<br />
「こんなに寒いのに、ついつい楽しくなっちゃいますね！素敵なお絵かき帳ですね、雪は」<br />
<br />
きっと此処に藍華がいたら、いつものように「恥ずかしい台詞禁止！」と叫ばれていたことだろう。<br />
<br />
そんな台詞を想像してまた微笑む灯里の上に、粉雪と一緒にアリシアの声が降り注いだ。<br />
<br />
「灯里ちゃん、アリア社長ー、ごはんですよ」<br />
「はーい、アリシアさん」<br />
<br />
まだアリア社長の体に残る雪をそっと落として、灯里は今自分が残してきた足跡を消さないように、そして今度は転ばないように、一歩一歩を踏みしめて――この足跡が少しでも長く残りますように、という祈りを込めながらアリアカンパニーへと戻った。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
</p><br /><a href="http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/snowy%20morning" target="_blank">More</a>]]>
    </description>
    <category>アリアカンパニーメイン</category>
    <link>http://undineunion.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/snowy%20morning</link>
    <pubDate>Thu, 21 Feb 2008 12:45:21 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">undineunion.blog.shinobi.jp://entry/2</guid>
  </item>

    </channel>
</rss>